Signalは安全?(安全です!)
ポイント: Signalは安心して使えます。すでにアクティビズムでSignalを使っているなら、安心してください。あなたのやり取りはプライベートで安全に守られています。
Signalを安全に使うには: この記事は、Signalが信頼できるかどうかについての内容です。アプリを設定する具体的な手順は、Signalセキュリティチェックリストを参考にしてください。
Signalは、暗号化された安全なメッセージングプラットフォームです。アクティビストやジャーナリスト、人権弁護士、さらには政府関係者にも広く使われていて、一対一やグループでのテキスト、音声、ビデオでのやり取りができます。
Signalは非営利団体が運営している
Signalアプリを所有しているのは、アメリカを拠点とする非営利団体Signal Technology Foundationで、個人からの寄付や助成金で運営されています。
Signal Technology Foundationの収入と支出が詳しく記載された税務申告書は、こちらで閲覧できます。
Signalでのやり取りはプライベート
Signalでやり取りするメッセージは、プライベートに保たれます。このプライバシーを実現しているのがエンドツーエンドの技術です。会話がインターネット上を通過する間、その内容は解読できない状態になっています。つまり、会話の内容を読んだり聞いたりできるのは、あなたとやり取りの相手だけです。
政府機関があなたの電話番号に紐づくSignalアカウントのデータについてSignalに令状(Warrant)と召喚状(Subpoena)の違いどちらも企業にデータを提出させることができる法的な命令。令状は、犯罪の相当な理由があると認めた裁判官の署名が必要で、警察が自宅やスマホを捜索することが可能になる。召喚状の多くは裁判官なしで発行できるが、捜査側が入手できる情報は令状ほど多くはない。ICEは、裁判官ではなくICE職員が署名した「行政令状」をよく使う。行政令状では許可なく家に入る権利は認められていない。を出した場合、Signalが提供できる情報は次のものだけです:アカウントID、ユーザー名の暗号学的ハッシュ、アカウントの作成日時、そして最後に使われた日時。ユーザー名をもとに召喚状(subpoena)が出された場合、Signalはユーザー名と電話番号を結びつけ、その電話番号を含む回答を提出することができます。 Signalがユーザー名を一時的なものとして設計し、必要に応じてユーザー名を切り替えられるようにしているのは、これが理由のひとつです。それ以外に、Signalがあなたについて知っていることは何もありません。
Signalアプリはオープンソース
アプリをケーキにたとえると、オープンソースとはケーキのレシピを丸ごと見られるということ。つまり、ケーキがどうやって作られ、どんな材料が使われているのかがわかるのです。ケーキがもっとおいしくなりそうな改良案を提案することもできます。同じように、Signalのコードベースは公開されていて、誰でも閲覧、検証、修正の提案ができます。実際、Signalのコードはこちらで見られます。アプリを通過する何百万ものメッセージをSignalがどのように守っているのかも、公開されています。
ここまで透明性が高いからこそ、Signalを信頼できます。Signalの言い分をうのみにするのではなく、説明どおりに動いているかを自分たちの目で確かめられるからです。
補足: 2021年、知らない相手からのスパムが急増しているとユーザーから報告があったことを受けて、Signalはスパム対策システムを導入しました。スパム送信者がコードを研究して対策をすり抜けるのを防ぐため、この部分だけはクローズドソースになっています。それ以外はすべてオープンソースのままです。(参照:Signalのブログ記事)
よくある誤解
注意: SNSで繰り返し出回っている主張に、「Signalは米国政府や中央情報局(CIA)から資金を受けている」というものがあります。つまり、Signalは実質的に政府の事業であり、信用できないという主張です。
この主張の根拠は、Signalが2012年から2016年にかけてOpen Technology Fund(OTF)から資金提供を受けていたという事実です。 Signalはこの資金提供について、これまで一貫して公にしてきました。 OTFは非営利団体で、資金の大部分を米国グローバルメディア庁(USAGM)から受けています。USAGMは、Voice of Americaのような国際報道機関を監督する、米国政府の独立機関です。 OTFは、監視や検閲に対抗する人々を支援するため、幅広いオープンソースプロジェクトに資金を提供してきました。 USAGM自体は諜報機関ではありません。ただし、より広い米国の外交政策の一環として活動しています。
資金源を疑ってみることは、いつでも大切です。特にアクティビストの間では、組織のガバナンス体制を調べたり、その組織を全体としてどこまで信頼できるかを判断したりするときには、なおさらです。とはいえ、「SignalはUSAGMが出資する非営利団体から助成金を受けた」から「SignalはCIAの工作だ」と結論づけるのは、かなりの論理の飛躍と言えます。同じ理屈でいけば、USAGMが出資する助成金を受けたジャーナリストやNGOは、どれもCIAの手先だと非難できてしまいます。
それはさておき、資金は組織のさまざまな面に影響を与えることはあっても、メッセージアプリのセキュリティを直接決めるわけではありません。アプリのセキュリティを評価するうえで大事なのは、暗号化がどう設計されているか、コードが公開されていて誰でも検証できるか、そして独立したセキュリティ研究者がテストして問題がないと確認しているか、という点です。 Signalはこれらすべての点で高い評価を得ています。そして、セキュリティにとって最終的に重要なのはこうした要素です。
デバイスの保護が必要
Signalは透明性の高い方法で開発され、そのセキュリティが公に監査されているため、一般向けのメッセージアプリの中でも最も安全なもののひとつと広く認められています。
とはいえ、Signalの安全性は、あなたがデバイスをどう扱うかにかかっています。デバイスが押収された場合、パスコードが弱い場合、顔認証や指紋認証によるロック解除が有効になっている場合、あるいは信頼できない人をうっかりSignalのグループに追加してしまった場合には、アプリ自体が設計どおり完璧に動いていても、やり取りの内容は漏れてしまいます。
新しいiPhoneのApple Intelligence(および通知の要約)は、Signalの暗号化が安全かどうかとは別の問題です。 Apple IntelligenceはSignalのメッセージを読んでいる?をご覧ください。
Signalのメッセージがデバイスに届いた後も安全に保てるよう、Signalセキュリティチェックリストと基本チェックリストに沿って対策することをおすすめします。